最適な工期は「投入人月の立方根の2.4倍」、JUASが調査
デスマーチ化するプロジェクトの条件の1つは工期の設定が不適切であることだろう。調査から導き出された標準開発工期は「投入人月の立方根の2.4倍」。
立方根って何だっけ…? 一瞬思い出せなかったよ。
1000人月ならば、24ヶ月。
100人月ならば、約11ヶ月。
10人月ならば、約5ヶ月。まぁ、確かにこんな感じだろうね。
工数(人月)の設定ではシステムの画面数やファイル数も使える。調査から導き出されたのは「必要工数=0.1×ファイル数+1.3×画面数+0.3× バッチ数」という数式。その中でも工数と最も高い相関を示すのは画面数で、「必要工数=画面数×1.55」との数式も示された。
この式が、一番役に立ちそう。一番肝心な総工数を概算するときに、パッと算出できて便利。
概算工数を出すときって、根拠は勘と経験しかないから「ほんとにこんなにかかるの?」って言われたとき、明確な根拠など無いので理由を説明できないことが多い。で、その場で理由見つけて誤魔化すってよくやるなぁ。
なにより、提示された工数が多すぎる/少なすぎるのを素早くチェックできるのがいい。
でも、デスマーチの原因って、工期が短いことよりも、その根拠となる総工数を無理して小さく見積もるのが、一番の原因だよね。「ほんとにこんなにかかるの?」っていう圧力に屈しちゃう人がいるのよ。